M.A信頼性技術オフィス
WORLDWIDE Reliability Technology Solutions
信頼性のお話
第1話 信頼性って、耐久性と同じこと?
初めてホームページを作成しました。よろしくお願いします。さて、第1回なので信頼性て何者?について話したいと思います。
皆さんは、信頼性というと長持ちすること~!と思われるでしょうね。概ねその通りですが、少しだけ違っているところがありそう
です。どこかどのように違うのか考えてみましょう?
JISの用語を調べてみましょう。信頼性とはデペンダビリティ(Dependability)ではなくリライアビリティ(Reliability)の方の狭義の信頼性を考えています。
このリライアビリティの定義は、アイテムが与えられた条件の下で,与えられた期間、要求機能を遂行できる能力とあります。簡単にいいますと、対象とするもの(1個の電子部品からテレビや電力システムまで)が使用される環境や負荷条件で、お客様が満足する期間(期待寿命)機能を発揮する能力のことで、期間が決まっています。また、信頼度はその発揮できる確率(割合)です。
一方、耐久性ってよく聞きますが信頼性とどう違うのでしょうか?同じようにJISの用語を調べてみますと、耐久性は与えられた使用及び保全条件で、限界状態に到達するまで、要求機能を実行できるアイテムの能力とあります。実は、耐久性には決められた期間が定義されていません。
このことから、信頼性には品質目標として「時間と確率」が存在しますが、耐久性には長持ちするものがいいので、品質目標としては「従来の製品やライバル会社の製品」になるのではないでしょうか。
信頼性には「高信頼性の製品」というように「高い、低い」で表現しますが、耐久性には「低温使用ではA社製品より優れている」というような「優れる、劣る」で表現されそうです。
言い換えれば、信頼性は数値目標が、耐久性は製品そのものが評価対象になるといえます。
今回は、第1回の信頼性のお話で信頼性・耐久性についてを記載させて頂きました。次回以降は少し図、表も取り入れながらお話していきたいと思います。